30 ~ないではすまない | 日本語一級文法

~ないではすまない

どうーないかたち」+ないではすまない
~ないままではゆるされない・~ないではおわらない
本人ほんにん義務ぎむかん周囲しゅうい状況じょうきょう社会しゃかいてき常識じょうしきなどから、なにかしなければゆるされない、
あるいは物事ものごと解決かいけつしないというとき表現ひょうげん



  1. この雰囲気ふんいきでは、会議かいぎ一荒ひとあれしないではすまないだろう。
  2. あんな高価こうかものこわしたのだから、弁償べんしょうしないではすまない。

29 ~とばかりに | 日本語一級文法

~とばかりに |

どう普通ふつうかたち/命令めいれいかたち」/「いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+とばかりに
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

いかにも~というように
  1. かれは、わたしはやかえれとばかりに、書類しょるい片付かたづけはじめた。
  2. 彼女かのじょ舞台ぶたい登場とうじょうすると、客席きゃくせきからっていたとばかりにおおきな拍手はくしゅこった。
  3. 彼女かのじょは、意外いがいだとばかりに、くちけたままかれつめていた。

「~とわんばかりに」<いかにも~といたそうに(~とはわないが、
いたい気持きもちがこう態度たいど様子ようすあらわれている。)>

  1. かれは、なにきたくないとわんばかりに、ぷいとよこいた。

28 ~とはいえ | 日本語一級文法

~とはいえ

どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+とはいえ
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~といっても・~でも
「AとはいえB」は「Aは事実じじつだが、しかし実際じっさいはB」の意味いみ



  1. おさないとはいえ、その自分じぶんなりにいえ事情じじょう理解りかいしている。
  2. こうのいぶんかったとはいえ、こころから納得なっとくしたわけではない。
  3. はるとはいえ、まだまださむつづいております。

27 ~としたところで/~としたって/~にしたところで/~にしたって | 日本語一級文法

~としたところで/~としたって/~にしたところで/~にしたって

どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+としたところで/としたって/にしたところで/にしたって
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~としても・~にしても
立場たちば条件じょうけんかんがえるとき表現ひょうげん。「~としたところで」などのうしろにくる内容ないよう
否定ひていてきなものであることがおおい。
「~したって」ははな言葉ことば



  1. かれがどんなにうた得意とくいとしたって、素人しろうといきていないと。
  2. 全員ぜんいん参加さんかするとしたところで、せいぜい30にんだ。
  3. 野党やとうはその法案ほうあん反対はんたいしているが、野党やとうにしたところで、ほかによい代案だいあんがあるわけではない。
  4. わたしにしたって、それについてはどうしていいかわからないんです。

26 ~ところを | 日本語一級文法

~ところを

どう辞書じしょかたち/たかたち」/「いかたちーい」/「ながたーな」/「」+ところを
とき(なの)に・~状況じょうきょう(なの)に



  1. その試合しあいは、もうすこしでおわるところを、あめ中断ちゅうだんされた。
  2. いそがしいところをおいでくださいまして、ありがとうございます。
  3. やすみのところをお邪魔じゃまいたしまして、もうわけありません。

25 ~ときたら | 日本語一級文法

~ときたら

」+ときたら

~は
とく話題わだいげるとき表現ひょうげんうしろのぶん否定ひていてき非難ひなん内容ないようがくることがおおい。




  1. あいつときたら、いつもおくれてるんだから。あたまるよ。
  2. となりいぬときたら、ひととおたびにキャンキャンほえて、うるさくてたまらない。

24 ~と思いきや | 日本語一級文法

~と思いきや

どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+とおもいきや
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~とおもったけれども
文語ぶんごたい結果けっかおもっていた内容ないようはんするときもちいる。




  1. 前進ぜんしんつづけるとおもいきや、リーダーは退却たいきゃく命令めいれいはっした。
  2. あわやアウトとおもいきや、審判しんぱんはセーフとせんした。

23 ~といえども | 日本語一級文法

~といえども


どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+といえども
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~けれども・~ても
文語ぶんごたい逆接ぎゃくせつ表現ひょうげん。「いかに~といえども」や「たとえ~といえども」のようなかたちをとると、
特別とくべつな、あるいは極端きょくたん内容ないよう強調きょうちょうする表現ひょうげんとなる。
いたりといえども」<文語ぶんごたいで「としをとっているけれども」の意味いみ。>




  1. いかに多忙たぼうといえども、健康けんこう管理かんりおこたってはならない。
  2. 近年きんねん医学いがくがめざましく進捗しんちょくしたといえども、病人びょうにんかず減少げんしょう傾向けいこうにはない。
  3. たとえ外国がいこくじんといてども、「さとはいってはさとしたがえ」のことわざどおりです。
  4. いたりといえども、まだまだわかものにはけないつもりだ。

22 ~といい~といい | 日本語一級文法

~といい~といい

」+といい+「」+といい

~も~も
「AといいBといい」のかたちで、A、Bには対照たいしょうてき並立へいりつてきあるいは類似るいじ内容ないよう例示れいじする。
「AといわずBといわず」<AもBも(さらに全体ぜんたいが、その状態じょうたいになっている。)>



  1. といいあしといい、っかききずだらけだった。
  2. このドレス、いろといいデザインといい、お客様きゃくさまによくお似合にあいですよ。
  3. といわずあしといわず、っかききずだらけだった。
  4. あしもさらに全身ぜんしんっかききずだらけだった。>

21 ~とあれば | 日本語一級文法

~とあれば

どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+とあれば
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~なら



  1. 家賃やちんやすく、日当ひあたりがよくて、そのうえしずかとあれば、ふるいアパートでもはあるだろう。
  2. 遠来えんらいきゃくるとあれば、うでをふるってご馳走ちそうをたくさん用意よういしよう。
  3. だれも手伝てつだってくれないとあれば、わたし一人ひとりでやるしかないだろう。
  4. からだおおきく、足腰あしこしつよいとあれば、ラグビー選手せんしゅにはうってつけた。
  5. 子供こどものためとあれば、おやなにをおいてもできるかぎりのことをするものです。

20 ~とあって | 日本語一級文法

~とあって

どう・いかたち・なかたち」の普通ふつうかたち+とあって
「ながた」と「」の「だ」はつかないことがおおい。

~ので



  1. このホテルは交通こうつう便びんがいいとあって、ビジネスマンの出張しゅっちょうによく使つかわれる。
  2. 人気にんきスターがやってるとあって、大勢たいせいひとたちがけていた。
  3. そのクイズは景品けいひん豪華ごうかとあって、応募おうぼ殺到さっとうしている。
  4. 開店かいてんセールとあって、店内てんないすなすなのにぎわいだった。

19 ~ではあるまいし/~じゃあるまいし | 日本語一級文法

~ではあるまいし/~じゃあるまいし

どうーますかたち/たかたち+の/ん」/「」+ではあるまいし/じゃあるまいし

~ではないのだから
「~じゃないのだから」ははな言葉ことば



  1. 幽霊ゆうれいあらわれたんじゃあるまいし、そんなおどろいたかおをするなよ。
  2. 冬山ふゆやま登山とざんをするのではあるまいし、おおげさな格好かっこうりません。
  3. 子供こどもではあるまいし、くらところこわいなんて、おかしいですね。

18 ~てからというもの | 日本語一級文法

~てからというもの

どうーてかたち」+からというもの

~てからはずっと
「AてからというものB」はAがあってその、それが原因げんいんでずっとBのようになっていることをあらわす。



  1. むすめかえっててからというもの、年老としおいた父親ちちおや見違みちがえるほど元気げんきになった。
  2. 水泳すいえいならはじめてからというもの、ふゆでも風邪かぜかなくなった。

17 ~であれ/~である~であれ | 日本語一級文法

~であれ/~である~であれ

」+であれ/「」+であれ+「」+であれ

~でも/~でも~でも
「AであれBであれ」の場合ばあい、AとBには対照たいしょうてき並立へいりつてきあるいは類似るいじ内容ないようがくる。



  1. たとえ国王こくおうであれ、国民こくみんすべてをしたがわせることができるわけではない。
  2. なにであれ、必要ひつようならばわなければならない。
  3. 正社員せいしゃいんであれパートであれ、仕事しごとたいする責任せきにんわりません。

16 ~っぱなし | 日本語一級文法

~っぱなし

どうーますかたち」+っぱなし

~たまま
自動詞じどうし場合ばあいは「~たまま変化へんかがない」。他動詞たどうし場合ばあいは「~たままそのあとなにもしない」と、
はな不満ふまん非難ひなん気持きもちをふくむことがおおい。



  1. 新幹線しんかんせんんで、大阪おおさかから東京とうきょうまでずっとちっぱなしだった。
  2. おとうとなんでもやりっぱなしで、いつもはは後始末あとしまつをしてもらっている。